みなさんは日々の生活の中で、普段どのくらいの木々や植物を目にしていますか?
都市部や住宅街に住んでいる方は、緑を目にする機会が減ってきているのではないでしょうか。
最近では、ゲーム、ケータイやパソコンなどのテクノロジーの発展に伴い、大人だけではなく、子どもたちですら自然に触れる機会が減ってきています。
こういった危惧する状況が続く中、アメリカンハート協会は興味深い研究データを発表しました。
「緑が多い地域に住んでいる人は、心臓病にかかるリスクが軽減される。」
研究者達は、都心部に住む人々と、緑が多い地域に住む人々を対象とした研究を行い、約5年間の間に408人もの血液と尿のサンプルを集めました。
緑の多い地域に住む被験者の尿と血液から分かったことは、
彼らの尿に含まれるアドレナリンやF-2イソプラスタンの値が
ビジネス街や工業地帯、交通機関の近辺に住む被験者と比べて低いということでした。
これらの神経伝達物質が低いことで体にもたらす効果として
- 糖尿病や動脈硬化などの病気を未然に防ぐ
- 日々感じているストレスが少ない
といった点が挙げられます。
糖尿病と動脈硬化などの病気は、現代人の死亡原因のトップ2であり、
必ず向き合っていかなくてはならない病気であるので、
緑から得られるこの効果は現代人に必要不可欠といって過言ではありません。
また、自然の中にいると、気持ちがすっきりする気がしますが、気がするだけではなく、
実際のデータとしてもストレスが下がっていることが分かります。
なので、みなさんも日々の生活で、できるだけ緑を取り入れ、
自然と接する機会を増やしてみてはいかがでしょうか。